謂われなき立てヒザの詩

レストランまさひろのブログです(立てヒザなカンジで)

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ニオイ

病院の売店に行ったら、消毒のニオイがした。

このニオイを嗅いだのは実に13年ぶりであろう。
狂牛病だかサリンだか、世の中がワケの分からん病気や毒で汚染されだしてから、なぜか病院の売店の、なんだか不健康そうな消毒のニオイはなくなった。

でも、小学校中学年まで入院少年であったレストラン氏は、このニオイが好きだった。

妹の聾学校やら会社やらで忙しい両親が見舞いに来ると売店に行き、仮面ライダーブラックが載っていて、なおかつ付録の付いているテレビマガジンを買ってもらった。

そしてテレビマガジンの話から隣のベッドに臥す同い年の笠井(名は忘れた)と友人になり、語り合った仮面ライダーブラックとシャドームーンの戦いの行方について妄想合戦は壮絶を極めた。

そして、一足先に退院した笠井がくれたシャドームーンのシール。

全て病院の売店が作り出した思い出である。


生きるための品物が売られているはずなのに、無闇な希望を患者に与えないかの様な、何か物足りない品揃え。そして死と不安と病原菌が濁った消毒臭。

品揃えはそのままだが、最近は消毒のニオイがしない。

いや、そもそも消毒のニオイではなく、また別の、原因不明の未知の病に臥し入院していた小生の不安だったのかも知れない。

陰鬱な病院とほのかに漂う消毒のニオイが奇しくも懐かしい思い出を呼び覚ました。

蕎麦を喰らい、シャドームーンのシールに励まされ治ってしまった小生のように、今はできるだけ多くの人が笑顔で、この売店を去ることが出来るを祈る。
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  1. 2009/11/14(土) 17:05:04|
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